菊池 ビエンナーレ。 基本情報|利用案内|菊池寛実記念 智美術館

基本情報|利用案内|菊池寛実記念 智美術館

菊池 ビエンナーレ

実記念 智美術館で開催されている「第6回菊池展 現代陶芸の〈今〉」に行ってきました。 「菊池」は現代陶芸の振興を目的に、2004年から隔年で開催されている公募展で、今回で第6回を迎えます。 318点の応募の中から入選した50点が、今回智美術館で鑑賞することができます。 入賞作品は以下で、僭越ながら、ぼくなりの感想を添えておきます。 大賞 神田和弘 「繋ぐ」 入ってすぐのところに、どん、と飾られてあったのがこの今回の大賞作です。 写真だとよくわからないかもですが、なぜタイトルが「繋ぐ」かは、つぶさに鑑賞すると誰もが理解できます。 内側は空洞ではなく、予想以上の厚みを持っており、にもかかわらず土の固さよりも風船っぽい膨らみが存在感を放っていて、解説では「長い枕を半分に折り曲げたよう」と書かれてありましたが、まさにそのような独特なフォルムなのです。 指跡とによって作られた質感も匠の極致といえて、土の持つ生命感をぞんぶんにひきだした、素晴らしい作品だと思いました。 優秀賞 津守愛香 「サムライ・マーメイド」 これはほとんど彫刻といってよい作品ですけど、写真で観るより、実際はもっと色彩が鮮やかで、兜などとても丁寧に作られています。 実物のほうがぜんぜんよいです。 よくあるような海外がイメージする定型的な「サムライ」を皮肉って作られた作品だそうですが、その意図の背後にあるものがなにか。 とにかくこの表情といい、体の角度といい、なにより武士と人魚が一体化したという存在性から、いろんな想像性を掻き立ててやまない作品です。 解説に「フィギュアでもあり、埴輪のようでもあり」と書かれてあるんですが、現代的陶芸の野心作といえるでしょう。 奨励賞 張惠敏 チャン・フェイミン 「種の器」 「観る者の心を朝もやの中に引きこみ、朝陽を浴びたつゆの雫がキラキラと輝く情景のようだ」と解説された作品がこれで、実はこれは「桃の種」で、無数の種をひとつひとつ積み重ねて作られた器です。 そしてこの種、よく見ると、開いたものと閉じたものがあり、つまるところ、この白い光沢を放つ造形は、どこで途切れても、どこまでつづいても構わない器であって、まさに「永遠」=「未完」の自然の美を紡ぎきだしていると思います。 最も選考に難儀した作品らしいです。 奨励賞 若月バウマンルミ 「Form」 これはまさに「フォルム」を問うた作品といえるでしょう。 最もわかりやすい陶芸作品です。 でも、立体的ですが、かなり平面で、まるで水筒みたいです。 ふたつの器の真ん中辺りに薄く白いラインが入っています。 色合いは微妙に変化し、うねり、に留まらない「動」的感覚があり、寄り添った様子が、やはりものとものとが関係しあって生まれる「空間美」の躍動を感じさせます。 入選 川合牧人 「MEMORIAL-LUCKY DRAGON」 ぼくが今回の展示でかなり気に入ってしまったのは、実はこの作品です。 まあ、いかにもぼく好みでした笑 黒い土台に無造作に塗られた白いの上に、ふたつの不思議な塔が建っています。 どちらも傾き、罅割れ、焦げ跡を持っており、雰囲気がオリエンタルであると同時に、どこかしらSF的な臭いも醸し出していて、象とライオンが逆向きに配置されてある、このバランス感覚もとても意味深です。 退廃的かつプリミティヴな世界観を宿したメルヘンといえます。 めちゃくちゃ好きです。 入選 西澤伊智朗 「のレクイエム」 あと、この作品もすごくいいと思って、これ、奥の会場のいちばん端っこに置かれていましたけれど、全体が怪奇的な格好をしており、表面は罅割れているというより、明らかに干からびた姿をしている器です。 まるで蜂の巣のような異様な格好なんですが、逆にその「死」のイメージから、生命の息吹を感じさせる作品になっています。 なぜこれが選ばれなかったんだろう? というくらい、意義深い作品だと思うんですけど。 とりわけ「現代陶芸」という意味合いにおいても、ぼくはすごくいいと思ったんです。 入選 村尾一哉 「白泥器」 あと、この作品も好きでした。 変形の白い器なんですけど、しっかり泥の質感を表面に湛えているのが素晴らしいです。 ところどころ黄色く縁どられた染みと、線の感覚がまさしくデザイン=生命力を描き出しています。 なんともいえない妖怪のような膨らみと歪みを持つ造形美もたまらないです。 大賞を受賞された神田さんはなかなかの実力者で、もともと花器を得意とされている陶芸家さんらしく、それが発展したものが今回のこの「繋ぐ」であるらしいです。 ぼくも選考委員だったら、これを大賞に選んだと思います。 これはあくまでぼくの陶芸に対する考えですけど、陶芸とは、土の存在感をいかに「形」によって引き出すかにあって、その逆であってはならない、ということを常々思っています。 これはまさに そのような土の生命力を引き出した抜きんでた作品といえて、独特の抽象的フォルムからは、いろんな「繋がり」が連想されもまた生まれてくると思うんです。 あと「現代陶芸」というからには、現代性、が求められる必然性があって、そういう意味もあって津守さんのような作品の選出もされたのかなと思いましたが、解説によると、ベテランゆえに審査が厳しく選に漏れた作家作品もあるらしく、それはこの「菊池」という賞のカラーと解するしかないでしょう。 実際図録の作家略歴を見るなら、どなたも二十年、三十年と陶芸を究めた方たちばかりで、なんらかの受賞歴、輝かしい実績をお持ちであって、誰が受賞でもかまわないような名品ばかりが陳列されているといってよいです。 陶芸というと、古臭いイメージがあるかもですが、一回観てみると、違った印象をもたれるのは必至です。 どうせだったら、現代陶芸から入ってみると、親近感を覚えるかもです。 是非足を運んでみて欲しいです! 会期も2016年3月21日までと長いです。 智美術館って本当に素敵な美術館です。 観覧料も一般800円と安いですし、今回は1月、2月、3月と、それぞれ受賞作家、審査員、入選作家によるトークショーも、観覧料で体験するこ とができます! 実際陶芸家さんの作品も購入できます!.

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第8回菊池ビエンナーレ展 現代陶芸の in 菊池寛実記念 智美術館 2020

菊池 ビエンナーレ

「第8回菊池ビエンナーレ」 2019 にて『清六窯』の 中村清吾氏 が大賞受賞! 2019. 12 大賞:中村清吾《白磁鉢》(撮影:尾見重治、大塚敏幸) 「第8回菊池ビエンナーレ」にて『清六窯』の 中村清吾氏 が大賞を受賞されました! 菊池ビエンナーレは、21世紀の陶芸界の新たな展開を探ることを目的に、隔年で全国から作品を公募し、優れた作品を展示する公益財団法人菊池美術財団の取り組みです。 回を増すごとに地域、年齢とも幅広い応募が増え、第8回を迎えた「菊池ビエンナーレ」では、276点の応募がありました。 その中で入選が54点、大賞に選ばれたのは有田町『清六窯』の 中村清吾氏 の作品《白磁鉢》です。 入選作品は「第8回菊池ビエンナーレ 現代陶芸の<今>」展覧会にて展示されます。 制作者の創意と技術が結実した入選作品54点を通し、現代陶芸の<今>とその魅力を伝える展覧会です。 お近くの方はぜひ足をお運びください。 他の割引と併用はできません。 【主催】公益財団法人 菊池美術財団、日本経済新聞社 【問合せ】 東京都港区虎ノ門4-1-35 西久保ビル TEL:03-5733-5131 代表• 2019. 11 2020年の年の初めを祝うおせち料理はお決まりでしょうか? 日本料理店『保名』がおせち料理を数量限定で予約承り中です。 日本料理の名店や懐石料理の老舗で和食の腕を磨いた調理長が、伝統技能をふまえ、手間暇か... 2019. 10 有 金照堂の開発した「麟 Lin 富士山 ショットグラス」が、『おみやげグランプリ2020』 グッズ・ノベルティ部門 において、"グランプリ"と"観光庁長官賞"をダブル受賞しました!「麟 Lin... 2019. 09 秋の有田の風景をテーマに募集した、第10回「秋の有田」写真コンテスト 2019 の受賞作品が決まり、受賞者の表彰式が12月7日 土 伝統文化の交流プラザ 有田館にて行われました。 今年は福岡県・佐賀県・... 2019. 08 現在、2020年のゴールデンウィークに開催される「第117回 有田陶器市」のポスターデザインを募集しています。 有田陶器市は、毎年 4月29日から5月5日まで に開催され、100万人を超える人出でにぎわ... 2019. 07 【第117回 有田陶器市】 2020年 開催日程のお知らせです。 毎年100万人以上の来場者で賑わう有田陶器市。 【第117回 有田陶器市】は、2020年4月29日 水 ~5月5日 火 までの7日間の開...

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現代陶芸とは何なのか?第7回菊池ビエンナーレ

菊池 ビエンナーレ

展示内容 は現代工芸専門の美術館。 そして、二年に一度開催しているのが「菊池ビエンナーレ」展です。 現代工芸作品の公募展で、八回目となる今回は276点の応募があり、そこから54点が入選、さらに5点が入賞作品として選ばれました。 この企画展では、入選作54点が展示されています。 展示順序は作品リスト順でもなく、入選順でもありません。 の展示スペースは非常にユニークで、固定されたもの。 そのため、各スペースに合わせて作品を配置しているのです。 そんな展示スペースは地階にあって、名物の螺旋階段(これ自体が工芸品です)を降りると、目の前にお出向かえしてくれるのが、大賞作品。 中村清吾作「白磁鉢」です。 祖父、母が陶芸家で窯元。 今も母親と一緒に製作を続けているとのこと。 この作品は昆虫(甲虫)をイメージしたもので、自身のお子さんとの虫取りの記憶からインスピレーションを得た物。 感想 ここ何回か、連続して観に行っている企画展。 まいど、「これ、どうやって作ったの?」という作品が並んでます。 粘土で形にするだけでも大変そうなのに、それを焼成しても割れたり、ひび割れたりしていないのが不思議。 もちろん、失敗もたくさんあったんでしょうけど、それにしても凄い。 青木岳文作「Cylinder」 なんて、自重で潰れちゃいそうなのに、どうやって作っている間、支えていたんでしょうね。 不思議だなぁ。 粘土の状態ではフニャフニャだし、焼いたら割れちゃうこともしばしばだろうし、造型美を求めるならばもっと楽な方法法があるだろうに。 でも、そこを敢えて陶芸という手法で行うところに面白みがあるんでしょうね。 不思議な形や色を見ているだけで飽きませんね。 今回も楽しめました。 美術展情報.

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